世界規模のムスリム（イスラーム教徒）人口は、2023年に20億人を超えたと推定されています。これは地球人口の4分の1余り、キリスト教徒に次ぐ人口規模を誇っています。日本のムスリム人口は総人口の約0.5％に過ぎませんが、東南アジアのインドネシアやマレーシアなどからの訪日・滞日ムスリムの数は、ここ数年飛躍的に増大しつつあります。もはや遠い国の縁遠い存在でなく、イスラームとその信者は身近な隣人になっているといっても過言ではありません。そこで、この講座では彼ら彼女らが何を信じ、どう宗教行為として実践しているかに焦点を当て、その聖典『コーラン』（『クルアーン』）もふまえて考えます。