「大鏡」を読む
講師: 相模女子大学講師 岡山 美樹
〜紀伝体で記された歴史物語〜
「大鏡」は、平安時代中期に書かれた、正史六国史を継承しつつ、史実の記載のみはとどまらない、物語の要素も持ったもので、歴史物語といわれています。「源氏物語」の後、それを超える物語は創作しがたく、作り物語は行き詰まっていました。その打開策の一つがこの歴史物語で、フィクションからノンフィクションへと転換し、史実に基づいた物語が生まれたのです。
おおよそ、平安時代の始めから藤原道長の栄華に至るまでの、様々な事件、人物の逸話が、190歳の大宅世継と180歳の夏山繁樹という翁の語りを中心に展開されていきます。平安時代の歴史と物語の両方を楽しめる作品です。





