

アガサ・クリスティのミステリーから見るイギリスの地域と文化
ハーブ、イギリス文化研究家 北野佐久子
世界中の人々を虜にするアガサ・クリスティのミステリーには、食文化や生活習慣をはじめ、英国の地域や街などの風土とのつながりに基づいた多彩な文化が描かれています。資料や画像も用い、作品を広く読み解きながら、新たな魅力に迫ります。

撮影:川しまゆうこ
日蓮の思想
―『御義口伝』を読む
仏教思想研究家 植木雅俊
その難解さで敬遠されがちだった『御義口伝』が、今解明される。奇しくも日蓮生誕800年の年の「100分de名著 日蓮の手紙」に出演した翌月、生誕500年出版の『御義口伝鈔』の古文書を受講者から贈呈され一念発起。原始仏教とサンスクリット語を中村元博士の下で学び、法華経と維摩経をサンスクリット原典から現代語訳して研究を重ねてきたことをフルに発揮して『御義口伝』に挑んだ。
名画でめぐる世界の美術館
~パリ・ロンドン編~
成安造形大学名誉教授 千速敏男
ルーヴル、オルセーをはじめとするパリの美術館と、国立絵画館のほかテートやコートールド美術館が名高いロンドンの美術館が所蔵する名画を鑑賞し、ルネサンス、バロック、ロココ、そして近代と続く西洋美術の歴史をたどります。ルネサンス以降の西洋美術史を概観し、個々の作品の様式上の特徴を説明し、西洋美術によく現れる主題について解説します。美術館で作品を鑑賞する際の、そして実際にご旅行になる際の一助となれば幸いです。
山の建築 日本人は何を拝み、何を作ってきたのか
横浜国立大学、明治大学大学院非常勤講師 松﨑照明
死ねば、霊は山にのぼり、清められて子孫を見守るという考え方があります。また山に深く分け入り、生死をかけた厳しい修行によって神仏の力を身につけた行者たちの記録は、数えきれないほど残っています。現代まで脈々と続くこの「山の信仰」は、私たちの魂を揺さぶる様々な建築を創り出してきました。この講座では、拙著『山に立つ神と仏 柱立てと懸造の心性史』をテキストに、縄文時代から江戸時代まで、その実相をわかりやすくお話します。
一年で学ぶ日本古代史
-倭の五王-
関東学院大学教授 河内春人
空白の四世紀の後、倭王権は百済との外交、高句麗との対立を経て再び東アジアに姿を現すようになります。特に中国に外交使節を派遣した五人の大王を倭の五王と呼びます。彼らはなぜ積極的に国際世界に参入したのか、その狙いはどこにあったのでしょうか。巨大前方後円墳が数多く造営されたこの時代はどのように展開したのでしょうか。五世紀における倭王権の問題について、倭の五王の視点から考えます。