イエス・キリストがベツレヘムに誕生したとき、占星術の知識を有していた東方の三博士は星を見て予言が実現したことを知り、はるばる旅をして幼子キリストを礼拝した。19世紀の神秘主義の立役者のひとりジョゼファン・ペラダンは、キリスト誕生以後、分離されていた宗教と魔術を再融合しようと考えた。錬金術や占星術も魔術の次元が取り除かれ、近代化学、近代天文学として発展したが。この講座では19世紀西洋においてなぜ神秘主義・魔術が盛んになったのか、どのような美術や文学の作品があるのかを探っていきたいと思います。