各界の著名人が語る連続講座「人間を考える」。今回のテーマは“私と読書”。本と読書の存在はかけがえのないものとして、私たちの生活に根付いています。読書と自身の人生がどのように絡み合ってきたか、お話しいただきます。

子どもの頃から「別世界」に憧れて、本との出会いを求めてきた歌人の穂村弘さん。思春期に読んだ少女漫画、ヘルマン・ヘッセや江戸川乱歩の小説は、一瞬で別世界へ連れ出してくれました。そして、学生の頃には短歌という形式に出会い、「読者」ではなく「書き手」として別世界に行く方法を手に入れます。今の自分を作ってきた大切な本、思い出の本を紹介しながら、読書の魅力を語ります。