利休時分に行きついた二帖敷という極小空間での茶の湯で、道具も亭主の所作も徹底的に無駄なものが省かれ、再び広間の茶等へ新しく発展いたしました。皆様が習われる茶の湯の点前（てまえ）の組立は、必要な道具を定められた手順で客前へ持出し、その前で一つ一つ清めながら点前中の位置に配置し心を込めて茶を点てお出しします。終わりは逆の手順でもとに戻してひと点前終了です。
五百年の歳月をかけて洗練されてきた、人をもてなす心、その為の創意と工夫をお稽古の中から再発見していきましょう。