
精神病理学は、精神医学の基礎分野で、患者さんの苦しみを言語化し理解することを目的としています。哲学や精神分析を参照することもあって難解に感じられることがありますが、病める心を理解したい全ての人の助けとなる実践的な学問です。
今回はこの精神病理学の基本に立ち返って、名著をもとに再考します。基本というのは、ドイツの記述精神病理学といわれるものです。症状の細やかな記述に重きをおいており、そのため内容や中身より形式を重視するあまり、味気なく、心を欠いたもののように思われているかもしれません。そこで批判的視点をもって読み直し、現代の臨床にどう活かせるのかをご一緒に考えたいと思っています。
好評いただいた講座「精神病理学入門」(2024年)のオンデマンドです。
今回は4回を通して中井久夫を中心に、そのテクストに沿いつつ再考することを目標に据えます。
(1)1930年世代の精神病理学者たち(総論)
(2)精神医療改革運動と木村敏・中井久夫
(3)中井久夫の統合失調症論
(4)中井久夫のトラウマ(論)
ジェンダーの先にある人間の生き方、幸福を探求する、清田隆之さんによる最新ジェンダー・エッセイ集の発売を記念した特別対談講座。
「家父長制への抵抗」、「父親の不在」や「男性の透明化」といったテーマで、お二人にたっぷりお話しいただきます。
この講座では、私たちの「くらし」に身近な問題を、倫理学の視点から考えます。
人類の未来を左右するような大きな問題ではなく、もっと日常的な問題、たとえば、好みにまかせて不摂生な生活を送っても良いのか、政治について無知なまま投票に行っても良いのか、美容整形によって美しさを手に入れても良いのか、といった問題を扱います。
現代社会では、他人に迷惑をかけない限りは好きなように生きて良いと広く言われる一方で、みんなが好き勝手に生きてしまっては人間関係や社会が成り立たなくなるという懸念も多くの人が抱いています。いま私たちが「すべきこと」は何なのか。現代倫理学の知見をやさしく解説しながら、見つめ直します。
昨年度、説明したフランスの精神医療とアール・ブリュットの相性の悪さをまず説明し直します。日本ではその二つが簡単に繋がり過ぎている。その理由も考えたいと思います。それは父性と母性の中和的雰囲気によるものかもしれません。そこに救いを見出す人もたくさんいます。
しかし、それが日本のアートのすべての特徴ではありません。日本ではやはり母性が強く父性が弱いと考えられますから、父性の弱さと闘った日本の作家を取り上げて考えていきたいと思います。
1990年に冷戦が終わり、「グローバリズム」と呼ばれる時代がきました。それは当初、世界規模で人間の自由や富が拡大し、民主主義や法の支配という「普遍的価値」が世界を覆う時代だと考えられました。
しかし、今日、このどちらも実現するどころか、世界はきわめて不安定になっています。ロシア・ウクライナ戦争も、また米国におけるトランプ大統領の登場もその結果です。この講義では、ロシア・ウクライナ戦争を素材にしつつも、その現象論ではなく、欧米やロシア・中東の背景をなす「隠された宗教意識」という深層を探ってみたいと思います。
『伝授!哲学の極意―本質から考えるとはどういうことか』発売記念
哲学は、問題を突き詰めて考えるための最強のアート(技術)である。戦争や経済格差など多くの難問に直面し、答えが容易に見つからない今こそ、哲学に頼って考えてみよう! 問題をその根っこから引き抜き、ロジカルに解決する哲学の思考法とは?本では語り尽くせなかったテーマや、師弟ならではのここだけのエピソードもお話しいただきます。
現代哲学と言われているものは多様なテーマとなっているのですが、その中で「人の生き方」というものに視点を持った哲学者が多く存在します。
その彼等の人生に対する見方を解説していきます。
Albrecht Dürer
いま私たちは混沌とした世界を生きている。大国が覇権を争い、戦争がいたるところで勃発し、そして人間が独占していると思われた知性も新しい技術によって劇的に代替されようとしている。そのなかにあって、言語や認識の問題だけでなく、自然や国家、そしてわたしたちの現実そのものを考えるためにも、この講座では〈哲学史〉を広い観点から捉えなおすことにしたい。
各回古典的な著作を基本一冊取り上げ、その歴史的文脈と現代的意義を解説します。
「詩編」は、古代イスラエルの人々が神に対して歌い上げた「讃美」と「嘆き」の歌です。キリスト教の教会は、この「詩編」を、最も基本的な「祈り」の言葉として受け継ぎ続けています。讃美も嘆きも、嬉しいことも悲しいことも、すべてを神の御前にありのままにさらけ出しながらつむぎ出された「詩編」の言葉は、現代に生きる私達の喜び悲しみと深く響き合い、困難な現実を生き抜くための光と導きを与えてくれるものとなっています。今回は、「詩編」を冒頭から読み進め、大変優れた注解を残したアウグスティヌス(354-430)の『詩編注解』も随時紹介します。「詩編」は一つ一つが独立した詩の集まりです。今期からの参加で全く問題ありません。
途中回からも楽しめる
「新約聖書」のなかには、イエス・キリストの生涯と活動を描いた四つの福音書が含まれています。「新約聖書」冒頭の文書である「マタイ福音書」には、ある意味、「新約聖書」全体のエッセンスが含まれているので、この福音書を精読すれば、キリスト教の核心を理解することができます。イエス・キリストの系図から始まり、聖母マリアの処女懐胎、山上の説教、主の祈り、奇跡、十字架と復活など、誰もが一度は聞いたことのあるテーマについて詳しく分かりやすく解説し、キリスト教とはどのような教えなのか、その本質を解き明かしていきます。特別な予備知識は必要ありません。今期からでも問題なく参加できるように、基本的なことから説明します。
途中回からも楽しめる
『差異と反復』は、20世紀フランスを代表する哲学者ジル・ドゥルーズが、哲学史家として研鑽を積んだ後、初めて自分自身の哲学を披歴した主著です。ドゥルーズが哲学史上初めて展開したと言ってよい「純粋な差異」を原理とする超越論的哲学の体系が見られるとともに、後の著作で展開される概念や思想、イメージの萌芽が見てとれます。
哲学史のコラージュという独自の方法を採用したゆえに、指折りの難解さで知られ、さまざまな誤解もなされてきたこの著作を、読解の際に前提となる知識や背景の解説まで含めて、丁寧に読み解いていきます。
途中回からも楽しめる
20世紀を代表する哲学者ハイデガーの思想を、彼の主著『存在と時間』を中心に学びます。講座では、事前にハイデガーのテキスト(日本語訳)に目を通してきていただいた上で、講師から当該箇所について簡単なレクチャーを行い、テキストの内容について質疑応答を行います。ディスカッションに積極的にご参加いただける方はもちろんのこと、まずは少しハイデガーの思想にふれてみたい、という方も歓迎いたします。
途中回からも楽しめる
後期フッサールでは、『イデーン』ではみられない現象学本来の哲学的本質学の具体的展開があります。超越論的自我論、発生的現象学、ヨーロッパ諸学の危機論(現象学の根本動機のマニフェスト)、自然科学的認識の本質論、生活世界論(一切を生活世界の地平からはじめよ)など、現象学を学ぶ者にとって不可欠な議論が展開されています。後期フッサールを学ぶことなくして現象学の真髄はつかめません。『デカルト的省察』『危機』の重要箇所の超解読解説を出します。
レジメを講読しつつ進めるが、レジメ発表者は必ずリアルタイム参加を。さらに2025年9月6・7日集中講義予定(申込別途・詳細後日)集中講義まで含めて内容が完結するカリキュラム。
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私たちは時間を直線で捉えがちですが、小さな子どもにはそうした概念がなく、現実と想像の区別も曖昧です。それでも、現在と過去、完了と未完了の区別は直線的理解より先に現れます。時間を主観的錯覚や単なる計測可能な量とみなすだけでは、その本質的な多面性を見落とすことになるでしょう。本講義では、時間哲学の主要な問題を、整備された概念的ツールとともに紹介します。日常の時間感覚を見直し、新たな視点を開く機会となるでしょう。
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認識論(物の見方や知識のありかたを考える哲学)は、存在論や倫理学と並んで、古代ギリシア時代から続く哲学の一大分野です。
この講座では、認識問題に哲学者たちがいかに取り組んできたのか、そして、認識の本質を明らかにすることが私たちの生活にどのように関係するのかを、全12回で考えていきます。前編では、ソクラテス以前の哲学者たち、古代懐疑主義とプラトン、近代認識論を扱います。
本講座は講師の新著(『認識批判の哲学』(仮題))の内容と連動しており、現在考えているプランや草稿の一部を受講生に提示しながら議論を進めます。哲学初心者も大歓迎です。講座後にメールでの質問も受付けます。一緒に認識論を平らげましょう。
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2500年前に仏教が生まれた頃の「教え」というのは、釈迦が目の前の一人ひとりに語りかける断片的な言葉でした。釈迦亡き後の弟子たちは、その断片的な言葉を元にして、「仏教とはなにか」を語る巨大な本をつくりました。その、釈迦の教えから作られた巨大な仏教哲学書のことをアビダルマといいます。そのアビダルマの世界観を一から順に解説していきます。
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仏教には膨大な数のお経(ブッダの教え)が残っていますが、今期は、釈迦の言葉を色濃く反映した最古の仏教経典である「阿含経」の中から、楽しい物語なども含まれた「長阿含経」「中阿含経」を取り上げてご説明します。仏教が世界宗教としてきらびやかに飾り立てられる前の、素朴で奥ゆかしかった時代の姿を知ることができます。
ご好評につき「カントの教育学」第2弾を開催!
哲学者・倫理学者として有名なイマヌエル・カントは、大学で「教育学」の講座も担当しており、そこには当然、カントの哲学であり、倫理思想が息づいています。
本講座ではみなさんと、その中身について触れていきながら、今日の教育現場においてカントの教育学の果たせる役割について考えていきます。
すでにある程度知識がある方はもちろんのこと、最近関心を持った方、事前知識ゼロの方でも話について来られるよう、(復習も兼ねて)基本的なことから扱っていきます。私ひとりが話すつもりはなく、みんなで一緒に考え、積極的に意見交換しながら進めていきます。
※各回のテーマは進行状況に応じて変更になることもございます。
カントの道徳哲学から発生し、その後ヘーゲルの法哲学、そしてマルクスの史的唯物論など、ドイツの社会哲学の系譜はあらゆる分野に影響を与え、多くの概念や理論の基盤を築き上げました。これら“偉大な思想”の社会的・歴史的な登場は、既存の知の言説を批判し、そして何か新しいものを付け加えることによって継承されたといえます。
この講座では、批判的継承という軸のもと、ドイツの社会哲学の系譜を丹念にたどります。個別の思想体系の概要をお話ししつつ、系譜としてのドイツ社会哲学の流れが見通せるよう進めます。前半である今期は帝政ドイツ社会の急激な発展に対応しようとしたジンメルやヴェーバーまでを扱います。
途中回からも楽しめる
哲学の問題はひとたび気にし始めたら至るところに現れます。
前期に引き続き、担当講師が現在執筆中の著作『差異と哲学』から重要なテーマを解説していきます。
西洋哲学の考え方の中心にある思想がどのようなものであるのか、そしてそれをどのように批判的に考察していくべきなのかといった哲学の本質的な問題をわかりやすく、さまざまな事例を取り上げながら、考察していく入門講座です。そこには、改めて考え感じ知覚すべき重要な意味と価値が含まれています。丁寧に説明しますので、ふるってご参加ください。
途中回からも楽しめる
哲学好きはもちろん、はじめての方も大歓迎!
気楽に語ろう、森羅万象。
テーマの大小に関わらず、今、私たちが向き合わないといけない課題を、講師を軸に受講生で話し合います。
★お菓子付き。
途中回からも楽しめる
日本におけるキリスト教は、キリシタン時代から数えれば、400年以上の歴史が経過し、また明治6年のキリシタン禁教の高札撤去からでも、すでに150年の歴史が存在しています。これは、さまざまな 重要で興味深い出来事が起こるに十分な期間です。この間、時代は江戸幕府から明治維新、そして太平洋戦争を経て現代に至っています。
本講座では、この日本キリスト教をめぐる歴史をたどり、それによって、これまで不鮮明なまま隠されてきた日本の姿に迫ることを試みます。
「日本キリスト教史を学び、合わせて日本について考えること」これが本講座の目標です。
途中回からも楽しめる
遠藤周作(1923~1996)は、日本におけるキリスト教信仰の可能性を探った信仰者であり、日常の中で「母なるもの」のまなざしを見出そうとした小説家であります。遠藤周作の作品を通して、私たちの中に潜んでいる温かい人間性が見出されると同時に、現実の中で様々な困難に遭遇し途方に暮れている私たちが慰められ、また勇気づけられると思います。皆様を遠藤周作の文学世界にお招きいたします。
作品を読まれていればより理解が深まりますが、読んでいなくてもかまいません。お気軽にご参加ください。
1世紀頃に興った仏教の二大思潮の一つ「大乗仏教」の歴史を学びます
大乗仏教は、今日の世界における仏教の主要な流れの一つであり、その思想は我々に身近な日本仏教にも大きな影響を与えています。本講座では、大乗仏教がインドにおいてどのように始まり、展開してきたのか、その歴史と背景を掘り下げつつ、中観や唯識、如来蔵、そして密教といった大乗仏教の主要な思想や教理を取りあげ、それらを分かりやすく解説し、魅力と奥深さを伝えます。
第1回 大乗仏教とは
第2回 大乗仏教の担い手、菩薩
第3回 大乗仏教の思想1:空思想と中観
第4回 大乗仏教の思想2:瑜伽行と唯識
第5回 大乗仏教の思想3:如来蔵思想
第6回 密教は大乗仏教なのか?大乗仏教と密教の関係
途中回からも楽しめる
『老子』は五千字余りの小さな書物ですが、中国古典の中で『論語』と並んで最もよく読まれてきました。『老子』には、宇宙と人間存在の根源を探る「道(タオ)」の思想や、無為・自然の思想、あるいは、「足るを知り」しなやかに生きることの大切さを説く文など、深い叡智に満ちたことばが数多く出てきます。一方、『老子』は作者についても成立年代についてもわからないことばかりで謎に満ちた書物でもあります。本講座では、『老子』をめぐる謎を説明するとともに、二千年にわたって読み継がれ、今なお私たちの心に響く『老子』のことばにじっくりと耳を傾けます。
論語を初めから読んでいきます。『論語』は2500年以上も前の中国の孔子の言行録です。時を経る中で、様々な解がなされてきました。貴重な成果ではありますが、各時代や立場のニーズに応じた解となっている場合があることも否めません。本講座ではそれらの解を踏まえつつも、各章段の言葉の意味を大切に、孔子の言わんとするその思いをできるだけ純粋に味わいたいと思います。各章段からは、人生に関わる金言・修養についての教え、そして政治に関する提言など多岐にわたる事柄が読み取れます。それらの言葉は、現代にも欠かせない人間存在の基本として大いに心を打つものと思います。古くて新しい「人」としての有様を味わいましょう。
途中回からも楽しめる
今から約2500年前のインドに誕生した仏教は、現代にいたるまで多くの人々の心のよりどころとなってきました。
この講座では、はじめて仏教を学ぶ方やあらためて学びなおす方に向けて、仏教の基本的な思想を仏典などの資料を読み解きながらわかりやすく解説します。いつもの見慣れた世界も仏教的な視点をもつことで少し違ってみえてきます。
ぜひ一緒に勉強してまいりましょう。
今の日本で般若心経ほど人気の高いお経はありません。それは、五蘊、十二縁起、四諦などの伝統的な仏教教理を「空」「無」の言葉で小気味よく否定し、最後には招福除災の言葉である陀羅尼があるからでしょう。しかし、これほど多くの仏教要語がコンパクトに詰め込まれた経典もありません。本講座では、この般若心経を土台として、初期の釈尊の教えや般若経に始まる大乗仏教が目ざしたものを一緒に考えていきます。
松尾芭蕉や、井原西鶴、北村季吟、小林一茶、宝井其角、与謝蕪村といった江戸時代を代表する文化人たちに仰がれ、讃嘆されていた元政(げんせい)上人(1623~1668)は、〝西の元政・東の芭蕉〟と称され、「江戸時代随一の詩人」とまで讃えられていた。近年、〝忘れられた詩人・文学者〟となってしまった元政上人だが、その人物と作品をよみがえらせる。
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漢文が読めるようになる! 徹底的に丁寧にじっくりと指導します
漢文はかつて東アジア漢字文化圏における共通語でした。教養として学ぶに値すると思います。
漢文を学ぶメリットは2つあります。1つは、翻訳を介さずに中国の古典を味わえること。もう1つは、日本語の成り立ちについて理解が深まること。中国の古典や日本語に興味がある方にお勧めの講座です。
漢文のなかでも屈指の名文である『孟子』を読みながら、漢文を読むコツをじっくりと学んでゆきます。孟子の思想についても解説しますが、目的はあくまでも「漢文を読めるようになる」ことです。予備知識は要りません。かんでふくめるように徹底的にていねいに指導します。受講すれば必ず漢文が読めるようになることを保証します。
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道元禅師の伝えた仏教の本質を禅師の人生からやさしく解き明かします
日本における曹洞宗の祖とされる道元禅師。
ただ、道元禅師自身は、禅宗と呼ばれることも曹洞宗と呼ばれることもお認めになっておりません。あくまでも、ご自身が南宋から持ち帰ったものは釈尊から脈々と流れついた「正伝の仏法」であって、一宗派として捉えるべきものではないのです。
では、この「正しく伝わった仏法」とはどんなものでしょうか。これこそまさに、道元禅の本質とも言うべき「坐禅」であり、釈尊成道の瞬間の行を正しく受け継いだ「只管打坐(しかんたざ)」の在りようなのです。そして、その坐禅をベースとした禅の修行とはどういったものなのか、道元禅師の幼少期からの人生を辿りつつ、解き明かしていきます。
<講師のことば>人間の尊さを慈愛の眼差しで見つめ、それを巧みなる譬喩によって語る「人間尊重の文学」とも言える『法華経』は、これまで、鳩摩羅什訳が名訳であったことから漢訳で読まれてきました。この講座では、サンスクリット語からの現代語訳(27章全編)を通して、信仰としてだけでなく文学・思想としても丁寧に読み込んでいきます。
途中回からも楽しめる
いつも笑顔で過ごせれば、どんなに幸せか・・・そんな理想の生き方にいざなってくれるのが、塩沼亮潤さん。往復48キロの剣山悪所を千日間踏破し続ける大峯千日回峰行を成し遂げた大阿闍梨です。毎月仙台の寺で行われる塩沼さんの護摩行には、その神々しい姿と講話に接し、明日を生きる活力を得ようと申し込みが殺到します。今回は、そんな塩沼さんをお招きし、混沌とした今を笑顔で生きるための言葉のシャワーを浴びる90分です。
NHKEテレ「100分de名著」出演講師が人生と仏教を考える
<講師のことば>学生時代に陥った鬱と自己嫌悪を仏教との出会いによって乗り越えることができた。それ以後、独学で仏教を学び、中村元 東大名誉教授との出会い、博士号取得、毎日出版文化賞受賞、NHK-Eテレ「100分de名著」出演・・・に至るまで、仏教とは本来何だったのかを探究してきた。私の人生に即して仏教の現代的意義を考えたい。
途中回からも楽しめる
多くの偉人や経営者も学んだ“禅”の教えに基づいて、日常を幸せに生きるヒントを分かりやすく丁寧にお伝えします。
禅は私たちに本来備わっている仏の心に目覚める教え。
その仏心に気づくために、奥深い禅の言葉を紹介し、こころを調える“イス坐禅”の実践も行います。
テレビやラジオなどのメディアにも出演し、書籍でも幅広い世代に向けて禅の面白さを伝えている僧侶から、今を生きる智慧を共に育んでいきましょう。
2024年10月期に続き、ゾロアスター教をその周辺の諸宗教とともに概観します。インドで栄えたクシャナ朝、グプタ朝などとイランとの思想交流がメインになります。