
哲学者お二人による特別講義&対談!
現在、世界の多くの国家は「政治は民主主義、経済は資本主義」という組み合わせで運営されています。しかし経済格差と地球環境問題が進展するとともに、それらに対する懐疑も大きくなっています。トップダウンのほうが経済成長に有利だ、また反対に、地球環境を破壊する資本主義はダメだ、などの意見もあります。しかし民主主義・資本主義について近代哲学者たちがどのように「構想」していたか、についてはほとんど知られていません。この講座では、民主主義を構想したルソーや資本主義の可能性を考えたスミスらに立ち戻りながら、もともとの「設計図」が現在の世界の問題に対して有効な基軸として働きうるかどうかを、あらためて考えます。

「自由な社会」は、いまも機能しているのか。
人間は、食料革命以来、普遍戦争と絶対支配の長い歴史を生きた。 十八世紀になってようやく、人間は、一つの社会契約によって、はじめて自由な生を生きる存在となった。しかしこの自由の解放は自由な欲望競争の解放をも意味した。それが資本主義の本質である。資本主義は絶対の光と影をもつが、いま資本主義の影は膨大化し、ふたたび人間社会に戦争と絶対支配の脅威を投げかけている。いま人間は、この脅威に対抗して、近代の社会契約をもういちど刷新することができるだろうか。
レジメを講読しつつ進める。レジメ発表者は必ずリアルタイム参加を。さらに来年1月23・24日集中講義予定(申込別途・詳細後日)集中講義まで含めて内容が完結。

私たちは「生きづらさ」とどう向き合うか
資本主義の限界が叫ばれるいま、仏教により生き延びる可能性はあるのでしょうか。評論家として政治哲学、仏教思想、生命倫理などに精通する宮崎哲弥さんと、宗教学者・釈徹宗さんの対話を通じて考えます。
資本主義の只中にありながら、こころ豊かに生きる術とは何か。はたまた資本主義と仏教の接点はあるか。そして、仏教により資本主義の根本を揺さぶることはできるのか。現代社会とこころを架橋する渾身の対談!

NHK・Eテレ「ロッチと子羊」や読売新聞「人生案内」で、哲学を通して悩みに答えてきた小川先生によるプレミアム講座です。人生の悩みや社会の問題について、世界の哲学者の考えをもとに分かりやすく解説します。参加者のお悩みにもお答えしますので、哲学に興味がある方や直接話を聞きたい方はぜひご参加ください。笑いと感動が詰まった濃密な90分です。毎回異なるテーマを扱います。もちろん哲学の予備知識は不要です。
第1回 人間関係の悩み~家族から職場の人間関係まで~
第2回 生老病死の悩み~老いや病気から死との向き合い方まで~
第3回 世の中の問題~引きこもりから戦争まで~

現代人は周囲の人々に認められることを渇望し、強い不安を抱えている。それは私たちが、価値観が多様化した社会、自由な社会の中で生きていることと無関係ではないだろう。誰もが自由に生きたい、その上で自分の存在価値と生きる意味を確かめたい、と思っているのだが、多くの人は自由と承認のはざまで葛藤し、苦悩しているのである。その不安は時として重篤な心の病を招いている。この講座では、承認欲求と自由、不安の本質について現象学の視点から考えることで、こうした問題の時代的意味と解決法を探っていきたいと思う。(講師記)

世界的ハイデガー研究の先端へ通ずる、気鋭の哲学研究者と読み解く。
2027年に刊行から100年を迎える、ドイツの哲学者マルティン・ハイデガー(1889-1976)の主著『存在と時間』の全体を10回かけて解説します。二十世紀を代表する哲学書といわれる『存在と時間』ですが、たくさんの解釈があってどこから入門するか決めるのも大変です。
この講座では、欧米とアジアのハイデガー学界と協働している講師が、現代の世界的な研究動向とその多様性を踏まえ、さまざまな立場のバランスをとりながら、『存在と時間』の基本を解説します。ハイデガーの哲学的主張の理解を第一目標にしますが、その中で、大学の演習でテクストを講読するような雰囲気で『存在と時間』本文の重要な箇所を味わうことも目ざします。

エマニュエル・レヴィナスの主著にして20世紀を代表する哲学書である『全体性と無限』(1961)の第一部:「〈同〉と〈他〉」を、10回にわたり講読します。
レヴィナスは主としてフランスで活動した哲学者で、その独特な「他者」概念によって知られています。本書は国家博士論文をもとに彼の前期思想を総括したものですが、とりわけ今回扱う第一部はその基本構造や、根本的なアイディアが見通せる箇所となっています。
難解な書き手とされるレヴィナスですが、新しい日本語訳を用いながら、その面白さとアクチュアリティにぜひ触れてください。
※第一部講読後は第二部へ移る予定です。
途中回からも楽しめる

インドには、ヴェーダの伝統を引き継ぐ哲学の諸派と、ほかに仏教、ジャイナ教、唯物論、さらにシヴァ教の哲学など、様々な思想の流れが存在しています。この講座では、そうした様々な思想の流れの中で議論されてきた問題を、主要な原典に基づきながらお話しします。
今期は6回にわたり、インドの大叙事詩を読んでいきます。そこでは、世界の成り立ち、人生、運命、時間、人間としての義務、自由意志、老い、死、神、などなど様々なテーマについての対話(問答)がなされています。毎回、原典訳を配付しますので、古代のインド人たちの言葉に耳を傾けながら、一緒に答えを考えてみましょう。
途中回からも楽しめる

〈私〉と世界をことばでつかむこと――。哲学と思想には、〈私〉と世界の関係を深く了解させる力があります。幸せに生きたいのに、どうしてもうまくいかない、自分が何をしたいのか分からない……。たしかに、絶対的な「答え」が用意されているわけではありません。それでも、哲学者や思想家は、「幸せ」や「よさ」などの価値の本質や、自分の頭で考えながら力強く生きていくための方法を探究し続けてきました。
今回の哲学・思想ゼミでは、エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』を取り上げます。希望者にはレジメを作成してもらいます。もちろん、初学者や耳だけも大歓迎!
テクストに導かれながら、「自由」の本質を共に考えてみましょう。
途中回からも楽しめる

西洋中世は、キリスト教を背景としながら、それとは別の系譜として伝承されてきた哲学をどのように実際の現実に落とし込んでいくかが頻繁に問われた時代の一つです。そのことを印象的に見ていく方法として、天使に関する哲学的な議論を紹介していきます。ただでさえ近寄りがたい中世哲学に対して、天使という一つのイメージを助けにしながら迫ります。
今回の全三回の講座では、『天使の哲学:中世哲学入門講義』の中からトピックを厳選し、本では十分に書けなかったことも盛り込みながら解説していきます。質疑応答の場もありますので、この機会に中世哲学の世界に天使とともに飛び込んでみませんか?

本講義は『NHK100分de名著「三大哲学書」』に基づき、古典的思想を参照しながら、真実、共同体、不安といった現代社会の問題を哲学的に考えます。講師による一方的な解説ではなく、参加者同士の対話を中心に進行し、それぞれの経験や疑問を共有しながら思考を深めていく参加型の講義です。哲学を「知識」ではなく「考える実践」として味わいたい方におすすめです。
途中回からも楽しめる

多彩な研究者が、最新研究から人間を探る人気の白熱講義シリーズ
◆計算はどこまで速くなるのか ― 組合せ最適化から見る計算限界
名古屋大学大学院教授 小野廣隆
◆素粒子―私たちは何でできていて何によって動いているか
名古屋大学院教授 谷村省吾
◆禅の教えに学ぶ
臨済宗円覚寺派管長、花園大学総長 横田南嶺
◆コミュニケーション社会、生成AI社会においてコミュニケーションは今どうなっているのか
愛知大学教授 樫村愛子
◆悪いことばの力—悪口・愚痴からプロパガンダまで人を動かすことばの仕組みを探る
南山大学准教授 和泉悠
◆古代中国における人間観・自然観
名古屋大学名誉教授 神塚淑子
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――100年前の北欧から、現代の暮らしへ。
思想家エレン・ケイと著書『美しさをすべての人に』を手がかりに、終の住まいストランド荘に息づく暮らしをひもときます。なぜ彼女の思想が今なお私たちを惹きつけるのか、そして日々の暮らしにどう活かせるのかを考えます。
講座では、調査で訪れたスウェーデンの風景や写真・映像を交えながらお話しします。北欧を旅するようなひとときを、ご一緒できれば幸いです。
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西洋の「哲学」に対して、東洋では「東洋の知恵」という呼ばれ方がします。それは西洋哲学が「人間や世界、社会に対する本質的な問」となっているのにたいして、東洋では「どう生きるか」という「生そのものの場面」にとどまり「生の実相」を語ろうとしていたからです。私達にとってもなじみの筈のそうした「生の知恵」を見ています。
スケジュール
1、孔子の儒教の教え
2、人の道・道教を語る老荘思想
3、中國、諸子百家の思想
4、バラモン教から仏陀へ
5、大乗仏教思想
6、何にもこだわらない「日本的なものの見方」
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どうして私たちは時間が現在だけでないことを知っているのでしょうか。どうして私たちの人格にはその全人生が刻まれていると言えるのでしょうか。時間を心につなぐものこそ〈記憶〉である--『物質と記憶』で知られるベルクソンの哲学、その持続や意識の理論は、記憶という「奥の間」にまで立ち入ることで初めてその本当の顔を見せ始めます。
本講座では、近年出版され「伝説の名講義」と称されるベルクソン『記憶理論の歴史』(コレージュ・ド・フランス講義録)を、1年2期にわたり丁寧に読み解きます。ベルクソンが語る心の哲学、時間の捉え方のきめ細やかなディテールに迫り、記憶と生の理解を深めてみませんか。
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『差異と反復』は、20世紀フランスを代表する哲学者ジル・ドゥルーズが、哲学史家として研鑽を積んだ後、初めて自分自身の哲学を披歴した主著です。ドゥルーズが哲学史上初めて展開したと言ってよい「純粋な差異」を原理とする超越論的哲学の体系が見られるとともに、後の著作で展開される概念や思想、イメージの萌芽が見てとれます。
哲学史のコラージュという独自の方法を採用したゆえに、指折りの難解さで知られ、さまざまな誤解もなされてきたこの著作を、読解の際に前提となる知識や背景の解説まで含めて、丁寧に読み解いていきます。
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哲学好きはもちろん、はじめての方も大歓迎!
気楽に語ろう、森羅万象。
テーマの大小に関わらず、今、私たちが向き合わないといけない課題を、講師を軸に受講生で話し合います。
★お菓子付き。
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美術、シンボル、眷属など、諸宗教の統一性と多様性とは―
宗教は神々の神話を伝え、教祖や聖人による救済の教えを伝えるものですが、言葉の教えばかりで成り立っているわけではありません。
神話や教祖伝を描く絵画や、仏像、聖人像などの彫刻、さらに礼拝空間や修行空間である神殿、寺院、教会、モスクなどの装飾やデザインなど、さまざまな媒体をフルに活用するのが、宗教の一般的な姿です。
美術の歴史も建築の歴史も、宗教の歴史と密接に絡みあっています。
本講座では、世界の諸宗教を横断しつつ、たくさんの美術品や建築の画像をまじえて解説。世界の諸宗教の教えの特徴にも触れていきます。
第2期は、テキストのPARTⅢ・Ⅳの内容を取り上げます。今期からのご受講も歓迎!

ユニークな神々を知り、中国の日常に埋め込まれた信仰を考える。
「中国に宗教の自由はない」と多くの日本人は考えていますが、それは間違いではないものの、必ずしも正確とも言えません。なぜなら、実際に中国を訪れると、各地で得体の知れない多様な神々が熱心に信仰されているからです。私はそれらを「珍神」と呼んでいます。特に一般大衆による民間信仰の隆盛は目を見張るものがあり、その全貌はいまだ明らかではありません。私は数年前から中国に拠点を移し、「珍神探訪」を続けてきましたが、その過程で思わず「なんだこの神さまは!」とギョッとする発見にも幾度となく出会ってきました。本講座では、そうした強く印象に残った珍神を写真や映像とともに紹介し、中国の隠れた一面に光を当てます。

基礎からわかる―多様な視点で読み解く現代イスラエル
現代イスラエル社会は、約8割のユダヤ人と約2割のパレスチナ系アラブ人が暮らしています。ニュースではヨルダン川西岸の入植者や政治家の過激な論調が注目されがちですが、むしろイスラエル国内では入植者の存在を懸念し、批判的な市民も存在しており、政治的見解についても一様ではありません。またパレスチナ問題だけでなく、イスラエル国内の宗教と世俗の対立も大きな課題として存在しています。
本講座では、あまり取り上げられることのない世俗派のユダヤ人たちの見解にも焦点を当てながら、現代イスラエルが抱える課題について考える機会を持ちます。またアメリカのユダヤ人がイスラエルをどのように見ているかという点も取り上げます。

死ぬのがこわくなくなるお話を愛を込めて語ります!
知的障害のある方々の施設から「死ぬことはこわくない」という話をしてほしいと依頼された知的障害のある方々の施設から「死ぬことはこわくない」という話をしてほしいと依頼された時に、お釈迦さまの生涯と死を語ることでそれに応えた伝説の物語をふたたび語ります。

『マツコの知らない世界』出演の田村先生が楽しく(?)地獄を解説!
みなさん、「地獄」の世界をご存じですか?
鬼がいて、炎が燃えさかり、閻魔さまが怒っている。きっとそういった風景を想像するでしょう。一方、その世界観は、日本人の想像力によって、時代とともに大きく変化してゆきました。例えば、三途の川に「奪衣婆」がいたり、子供の魂の行き先である「賽の河原」が登場したり、あるいは地獄に休日が設定されたりと。
この講座では、仏教が伝えた「地獄」という概念を、日本人がどう理解し、受容していったのかをお話ししていきます。古代、中世、近世の順に、地獄の世界をめぐってみましょう。

古くから世界各地の宗教や神話では世界の始まりについての創世神話があります。そしてそれと対になるような世界の終わりについての終末論の神話も知られています。終末論の神話では世界の終焉と更新が語られています。いままでの世界が崩壊し、新しい秩序に基づいた世界が建設されるのです。
ギリシアやインドや北欧の神話には終末論はあるでしょうか。ゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、イスラームなどの一神教の終末論は相互にどのように関係しているのでしょうか。そして現代社会に終末論神話はどのように影響しているのでしょうか。終末論神話を手掛かりにして古代から現代までを展望してみようと思います。

NHK「100分de名著」出演講師が初登場!名著へより深くアプローチ。
『大いなる遺産』は、ヴィクトリア朝期のイギリスを代表する小説家チャールズ・ディケンズの代表作の一つです。この作品は主人公の成長過程を主人公本人がふり返って語る教養小説の名作ですが、19世紀という時代において、人間の成長には現代との共通点と差異があり、また当時支配的だった成長の物語との緊張関係をはらんでもいます。
本講座では物語を順に追っていきながら、階級、成長、帝国主義、ジェンダー、利他主義、功利主義と包摂的な「社会」の問題といった様々な観点で作品を読み解きます。
同書を取り上げたNHK「100分de名著」出演の講師が、番組内やテキストには盛り込めなかった情報や議論もたっぷりとお伝えします。

1980年代に日本の思想界に大きな地殻変動を起こし、現在でも影響を与え続けているフランス系の現代思想がそもそもどのような特徴を持ち、何を問題にし、どのような方向に議論を展開したか、その源流に遡って学びます。
最初に、実存主義代表のサルトルと構造主義代表のレヴィ=ストロースの論争から構造主義とは何か確認し、次に、ポスト構造主義は構造主義の何を越えようとしたのかデリダやドゥルーズ+ガタリを例に考え、最後に、日本の思想界の現状を、リオタールの「歴史=大きな物語」の視点から分析することを試みます。

私たちは普段、知っていること(知識)をもとに行動し、社会や文明を形作ってきたように思いがちです。しかし実は、私たちの知らないこと(無知)もまた、私たちの行動や社会にとって大きな力を持っています。では、たとえば差別や戦争、環境危機といった今日の世界の主要な課題において、「無知」はどのような役割を果たしているのでしょうか。本講座では、近年注目を集めている「無知学」の視点から、これらの問題について考えます。
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大乗経典では観音菩薩、文殊菩薩など、様々な菩薩たちが活躍しますが、「菩薩」という語自体は、35歳で仏陀となるまでの釈尊を呼ぶ言葉として、さらに釈尊の前生を指すことばとしても、用いられました。そこでは、人間や動物に生まれ変わりながら、困難に落ち入った仲間や赤の他人を、自己を犠牲にすることによって助ける菩薩としての釈尊が描かれています。このような利他的・献身的菩薩像が大乗の菩薩たちの人物像に強く反映しています。様々な菩薩たちがどんな役割をもってどのような経典に登場し、私たちに何を語りかけようとしているのか、さまざまな図像も参考にしながら、学んでいきます。
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極楽浄土は、様々な小説や映画などにも登場する世界であります。しかし、仏様がお経において説かれる極楽とは、本当のところ、どのようなものなのでしょうか。この講座では、極楽浄土の内容が説かれる『阿弥陀経』を中心に学び、その世界が私たちとどのように関わってくるのか、考えてみたいと思います。
1、経典を学ぶ前提
2、「極楽」の意味
3、宝樹と宝池
4、天からの華と音楽
5、「阿弥陀仏」のお名前
6、聖衆のお迎え
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ジャック・ラカンの主著『エクリ』(1966)は、1963年秋に国際精神分析協会から「破門」され、翌年「たったひとり」で新たな精神分析組織を設立しなくてはならなかった彼の過去の業績の精髄を詰め込んだ「マニフェスト」でした。
本講座では本書に収められた計35編の「書き物(エクリ)」から、代表的な2つの論文:「「盗まれた手紙」についてのセミネール」および「治療の指導=方向づけとその力の諸原理」を取り上げ、みっちりと読み解きます。
前者は本書全体にわたる主題を凝縮して提示する点で、ラカン理論を学び初めるのに最適な一本。後者は本書随一の臨床的な論文で、神経症論の完成形を見わたすことができます。
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2025年10月期に続き、ゾロアスター教やイラン文化をその周辺の諸宗教とともに概観します。7世紀にイスラーム化して以降のイラン文化とイラン・イスラーム文化がメインになります。
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古代中国では「人間」を含めた万物がどのようにして作られ、変化していくと考えたのか、また、それは「自然」という概念とどう関係するのか、「精」「神」「気」「形」などの語を手掛かりに、いくつかの資料を紹介しながらお話しします。

「空の空、すべては空である」。旧約聖書の中で最も謎めいた書物である「コヘレトの言葉」を全6回で読み解きます。人生は空しい、と繰り返しながら、それでも「食べよ、飲め、楽しめ」と呼びかけるコヘレト。この書物は絶望の書なのか、それとも深い肯定の書なのか。知恵も富も労苦もすべて空しい、それでも「すべてには時がある」と思いがけぬ慰めを語る。二千数百年前に書かれたこの小さな書物は、先の見えない現代を生きる私たちの胸に驚くほどまっすぐに届きます。原文の言葉の奥行きにも触れながら、そこに込められた哲学的・神学的な問いを掘り起こしていきます。丁寧にじっくりと解説しますので聖書を初めて手に取る方でも大丈夫です。
途中回からも楽しめる

「新約聖書」に含まれる四つの福音書の中で最も古く、最も簡潔な「マルコ福音書」。わずか16章という短さでありながら、イエスの言葉と行動が生き生きと、緊迫感をもって描かれています。今期は第9章から読み進めます。イエスはエルサレムに入り、神殿で権力者たちと正面から対決し、十字架への道を歩んでいきます。弟子たちは最後まで師を理解できず、裏切り、逃げ去る。その孤独と苦しみの果てに何が起こるのか。キリストの生涯の核心とは何なのか。最も古い福音書が伝える受難と復活の物語を丁寧に読み進めながら、キリスト教誕生の原点に迫ります。今期から初めての方にもわかるように解説しますので、どうぞお気軽にご参加下さい。
途中回からも楽しめる

この講座では、ギリシア・ローマ神話のなかでも、とくに天地創造の神話を扱います。古代の人々が描いた世界のはじまりは、どのようなものであったのか。その性質を理解することは、ギリシア神話の世界観や神々と人間の関係を垣間見ることになります。
また、ギリシア・ローマ神話に影響を与えた他の神話や異文化についても考えたいと思っています。神話は純粋に独立して成立するのではなく、文化が相互に影響しあって、物語を変えながら形作られていきます。ギリシア・ローマ神話に語られる物語の背景をひもときながら、神話の意味を考えたいと思います。(講師記)
途中回からも楽しめる

キリスト教はその2千年の歴史の中で、さまざまな仕方で戦争に関与してきた。中世の十字軍や近世の宗教戦争を思い起こす人も少なくないだろう。今年度は、現在進行中のウクライナ戦争やガザでの戦争も念頭に、宗教(キリスト教を中心に)と戦争との関わりを掘り下げて考察したい。そのために、聖書(旧約と新約)から考察をはじめ、キリスト教史を古代から現代までたどり、そこから、絶対平和主義、正戦論、聖戦論という三つの立場を取り出す。こうした考察に基づいて、現代の戦争をキリスト教の視点から見るとき、何がわかるだろうか。
途中回からも楽しめる

遠藤周作(1923~1996)は、日本におけるキリスト教信仰の可能性を探った信仰者であり、日常の中で「母なるもの」のまなざしを見出そうとした小説家であります。遠藤周作の作品を通して、私たちの中に潜んでいる温かい人間性が見出されると同時に、現実の中で様々な困難に遭遇し途方に暮れている私たちが慰められ、また勇気づけられると思います。皆様を遠藤周作の文学世界にお招きいたします。
作品を読まれていればより理解が深まりますが、読んでいなくてもかまいません。お気軽にご参加ください。
途中回からも楽しめる

2500年前に仏教が生まれた頃の「教え」というのは、釈迦が目の前の一人ひとりに語りかける断片的な言葉でした。釈迦亡き後の弟子たちは、その断片的な言葉を元にして、「仏教とはなにか」を語る巨大な本をつくりました。その、釈迦の教えから作られた巨大な仏教哲学書のことをアビダルマといいます。そのアビダルマの世界観を一から順に解説していきます。
途中回からも楽しめる

仏教には膨大な数のお経(ブッダの教え)が残っていますが、今期は、釈迦の言葉を色濃く反映した最古の仏教経典である「阿含経」の中から、楽しい物語なども含まれた「長阿含経」「中阿含経」を取り上げてご説明します。仏教が世界宗教としてきらびやかに飾り立てられる前の、素朴で奥ゆかしかった時代の姿を知ることができます。
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豊かな文化をはぐくんできた日本列島。東アジアのさまざまな地域との交流のなかで、多くの物語や音楽、絵画が生まれ受け継がれてきました。
この講座では、そうした日本文化の特質について「仏教」という切り口から読み解きます。はじめて仏教を学ぶ方にもわかりやすい内容となっています。
ぜひ一緒に勉強してまいりましょう。
途中回からも楽しめる

NHKEテレ「100分de名著」出演講師が人生と仏教を考える
<講師のことば>
学生時代に陥った鬱と自己嫌悪を仏教との出会いによって乗り越えることができた。それ以後、独学で仏教を学び、中村元 東大名誉教授との出会い、博士号取得、毎日出版文化賞受賞、NHK-Eテレ「100分de名著」出演・・・に至るまで、仏教とは本来何だったのかを探究してきた。私の人生に即して仏教の現代的意義を考えたい。
途中回からも楽しめる

真筆・写本約340通が残る日蓮の手紙。相手に応じて表現を変え、徹底的にその人に寄り添った 手紙を読むと、“人間・日蓮、の人情味あふれる姿が見えてきます。宗教者としての覚悟、権力の横暴への冷徹 な眼差し、苦悩にあえぐ人々への限りなき慈愛、職場や 家族関係で生じた葛藤への細やかなアドバイス。日蓮の手紙を通して、「苦悩をいかに乗り越えるのか」「人が大切にすべきものは何か」「本来の仏教は何だった のか」等々を1年かけて読み解いていきます。(2026年4月から1年かけて読み解きます)
途中回からも楽しめる

【講師のことば】
自信喪失、自己嫌悪、うつ状態に苛まれていた学生時代の私に生きる力を与えてくれたのは、法華経の壮大な宇宙観と、豊かな生命観、温かい人間観であった。その後も、中村元東大名誉教授の下で学び、サンスクリット語から現代語訳するなど50年にわたって法華経にかかわってきた。その蓄積をもとに法華経の「深い意味をこめた言葉」の意味とその魅力を読み解く。
途中回からも楽しめる

『法華経』と並ぶ初期大乗仏典で、聖徳太子のころから戯曲的展開の面白さで親しまれてきた『維摩経』。1999年に発見されたサンスクリット原典写本から現代語訳した拙訳を通して、在家の菩薩ヴィマラキールティ(維摩詰)による出家の十大弟子の論破や、マンジュシリー菩薩との軽妙な対話を通して「空」の思想や、在家仏教の思想を学ぶ。
途中回からも楽しめる

論語を初めから読んでいきます。『論語』は2500年以上も前の中国の孔子の言行録です。時を経る中で、様々な解がなされてきました。貴重な成果ではありますが、各時代や立場のニーズに応じた解となっている場合があることも否めません。本講座ではそれらの解を踏まえつつも、各章段の言葉の意味を大切に、孔子の言わんとするその思いをできるだけ純粋に味わいたいと思います。各章段からは、人生に関わる金言・修養についての教え、そして政治に関する提言など多岐にわたる事柄が読み取れます。それらの言葉は、現代にも欠かせない人間存在の基本として大いに心を打つものと思います。古くて新しい「人」としての有様を味わいましょう。

徹底的に丁寧にじっくり指導 古来必読の四書五経の一つ孟子を読む
漢文はかつて東アジア漢字文化圏における共通語でした。教養として学ぶに値すると思います。
漢文を学ぶメリットは2つあります。1つは、翻訳を介さずに中国の古典を味わえること。もう1つは、日本語の成り立ちについて理解が深まること。中国の古典や日本語に興味がある方にお勧めの講座です。
漢文のなかでも屈指の名文である『孟子』を読みながら、漢文を読むコツをじっくりと学んでゆきます。孟子の思想についても解説しますが、目的はあくまでも「漢文を読めるようになる」ことです。予備知識は要りません。かんでふくめるように徹底的にていねいに指導します。受講すれば漢文が読めるようになることをめざします。
途中回からも楽しめる

臨死体験や生まれ変わり現象といったいわゆるスピリチュアルな現象の科学的な研究を通して明らかになってきた人間の意識の姿について、またそこから導かれる生きる意味について、演者が実際に調査・研究を行った事例を紹介しながらお話させていただきます。
1 はじめに:意識の研究について 臨死体験
2 死後交信(死者との邂逅)
3 生まれ変わり現象(事例中心)
4 生まれ変わり現象(事例間に見られるパターンや人間心理全体に関わる知見)
5 瞑想、退行催眠など変性意識状態に関わる現象
途中回からも楽しめる

この講座では、この精神病理学の観点から、現代の代表的な精神障害についてお話しします。基礎知識や症例などを通して、単なる身体(脳)の異常としてではなく多角的に理解することをめざします。フロイトやラカンをはじめとした精神分析や、様々な思想家の考察も出てきますが、その都度補足をしていきます。

今回は精神病理学の基本である統合失調症についてじっくりお話しします。具体的な症例を詳しくみながら、折に触れてうつ病や神経症などの他の病気にもふれていきます。
フロイトやラカンをはじめとした精神分析や、様々な思想家の考察も出てきますが、その都度補足をしていきます。

今回は精神病理学(精神医学)の名著を読みます。中井久夫が西欧精神医学の理解のためヨーロッパ史にふみこんだ書籍から、現象学やハイデガーに影響を受けて現存在分析をあみだしたビンスワンガー、それを継承し深化させたブランケンブルク、そしてメランコリー(うつ病)の研究で知られるテレンバッハの代表作です。

日本の精神病理学をけん引してきた中井久夫や木村敏らの仕事や理論は、精神医学という分野を越え、著作をとおして現代を生きる私たちの考え方にも影響をもたらしているといえます。今回はとくに中井久夫を中心に、そのテクストに沿いつつ再考することを目標に据えます。
いくつかの主著を取り上げますが事前知識は不要です。